設立趣旨

1970 年代にアメリカやイギリスを中心に始まったケアマネジメントは、その後、時代の変遷とともに人々を支援する仕組みとして発展を続けています。日本においては、2000 年の介護保険制度、2006 年の障害福祉制度を機に開始され、激変する日本の人口構造や生活価値観に応じて変遷を遂げてきました。この傾向は今後も続くことでしょう。では、これからのケアマネジメントに求められる要素とはいったい何なのでしょうか?

今日の日本は、国際的なグローバル化の流れの中で、日本特有の文化と、諸外国の文化の融合がより一層進んでいくと考えられます。日本人のみの労働力では支えきれない状況においては、アジアを中心とした外国人労働力の導入を促進しており、さらには多分野において、日本社会の多国籍化はより一層進んでいくことでしょう。一方では、ICTやAIなどの科学技術の開発・活用も加速していきます。このような状況の中で、2020 年の新型コロ
ナウィルス感染症がもたらした混乱が、今後どのように社会に影響を及ぼし続けていくのかも考慮しなければなりません。

これらの状況を受容しながら、今後の日本におけるケアマネジメントはさらに変化を続けていく必要があると考えます。ケアマネジメントはもはや、高齢者、障害(児)者のみならず、あらゆる困難を抱えた人々を支援する手立てであり、今後、ますます多様化するマクロ的課題・メゾ的課題・ミクロ的課題に対応すべく、さらなる機能や価値を付加していく必要があるでしょう。

「次世代ケアマネジメント研究会」は、制度や職種・所属・専門性にとらわれることなく、国際的なケアマネジメントの潮流を見据えつつ、これまで研鑽されてきたケアマネジメント実践に学ぶとともに、AIなどの科学技術や新たな概念などを積極的に視野に入れた「次世代のケアマネジメントの在り方」を研究・発信することを目指します。

本会はこの目的に賛同していただける方々の参加を広く求めています。ケアマネジメン
トに関連する業務に従事する専門職、研究者や学識経験者、企業や団体など、参加対象は多
様な方々を想定しています。ぜひ、一緒に次世代のケアマネジメントを考え、日本社会の福
祉(幸せ)の推進に寄与していきましょう。